マーシュのプレゼン力
チャンピオンズリーグ第2節リバプール戦。
前半早々3失点し、1-3でハーフタイムを迎えるザルツブルクのマーシュ監督。
戦術とかももちろん大事だが、それと同じくらい、闘うスピリットは大事なんだと改めて感じたシーン。むしろそういうスピリットがある前提で、戦術が成り立つのだと。
プロでも、育成年代でもそれは同じだと思う。
そして、何より凄いと思ったのが、マーシュ監督。
感情的に話してるように見えて、「選ぶ言葉」であったり、「話すテンポ」、「声の強弱」、「ボディランゲージ」は、しっかり整理されてるように見える。
そして、それをしっかり演じることによって、指導者の情熱が選手に伝わるのだと思う。
もちろん、選手との信頼関係があるのが大前提です。
ただ、同じ内容の話をしても、先程の「選ぶ言葉」「話すテンポ」「声の強弱」「ボディランゲージ」を上手く使えていないと、選手の心にささらなかったり、チームにあまり影響を与えられないこともある。
このマーシュ監督の動画では、あらためて指導者のプレゼン力が重要であると感じました。
実際、この試合を90分見ましたが、前半と後半で明らかにプレーの質が変わったし、マーシュ監督の言葉がしっかりチームに伝わっていると見てとれました。
そしてこの試合のみならず、第6節のリバプール戦も非常によかった。
ザルツブルクはチャンピオンズリーグの中では、どちらかというとチャレンジャーの立場であるが、ただ引いて守るだけでなく、格上のチーム相手でも、攻守両面で積極的に仕掛けていた。そして何より勇敢に闘っているのが伝わりました。
参考にしなければならないことが、たくさんありました。
そして、チャンピオンズリーグの予選はこれでおわり!
トーナメントが楽しみです!
あと、別の話ですが、Jリーグが閉幕しましたね!
優勝は、僕が「J開幕」の記事で注目チームに挙げていた横浜Fマリノス。
アンジェのアタッキングフットボールに結果がついてきて、非常に嬉しかったです。
得点68点。素晴らしい。
高いDFライン。攻撃的GK。内側を取るサイドバックなど
新しいことにチャレンジし、去年は降格争い。それでもブレずに、チャレンジし続け、今年大きな成功を収めたこと、本当に凄い。
もう一つ注目チームに挙げていた名古屋グランパスは、降格争いになり、残念ながら風間監督は解任になりました。
攻撃的で観客を魅了するサッカー。
それは実行するのが本当に難しい。
少し歯車が狂えば、結果はでない。つまらないに陥る。
グランパスの場合は、少し歯車が合わなかった印象で、改めて高い理想を追求する難しさを感じました。
でもJ1リーグ全体としては、平均観客動員数は初めて2万人を超え、横浜Fマリノス対FC 東京は史上最多の6万3854人もの人を動員したのをみると、日本にサッカー文化が根強いてきていると感じ、嬉しいですね。
平均観客動員数2万人越えは、世界のリーグを見ても凄い方です。
平日はがっつり仕事をし、週末はスタジアムに足を運んで、スタジアムの雰囲気を楽しみながら、レベルの高い試合で興奮する。
そして多くの子供たちが、そこでプレーすることに憧れをもつ。
そんな形で、もっと日本にサッカー文化が根付けばいいなと思っています。