よっしーBLOG

☆フォーゼムフィールドKOBE☆ ATSサッカースクール☆ATSジュニアユース。

B級振り返り

 

今年参加させて頂いた、講習会の振り返りをしたいと思います。

 

6月と11月に両方5泊6日で講習会合宿がありました。

8時30-21時まで実技と座学がびっしり詰まった日々の中で、改めてコーチングを深く考えさせられましたし、サッカーの全体像や原理原則を整理できました。

 

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指導実践の中で、強く求められたのが

①基準を示す

②ジャッジをする(現象の原因に対する働きかけ)

③なにを、いつ、どのように働きかけるか

⑤オーガナイズの意図

⑥積み上げ

 

順番に整理していきたい。

 

①基準を示す

これは、最初の指導実践で本当に全員が強く言われすぎて、頭に残っています。

 

まず、指導者が求める基準を整理する必要がある。

例えば、ディフェンスのアプローチとかは、いつ、どこまで「寄せる」のが良いアプローチなのか、自分の中で整理する必要になる。

これが、難易度が高くなると、最高のDFスライドの基準は? とかになる。なので、サッカーの原理原則がわかってないとこれを基準を整理することができない。

そして、基準を整理できたら、それを選手にどう示すかが重要になる。

 

一般的に、特に指導実践なんかは、フリーズで伝えるのだと思っていたが、フリーズだけではないらしい。

シンクロで褒めることで、1つ基準を示すに繋がるということが、印象に残っている。

 

例えば、先程のアプローチの例では、選手が良いアプローチをしたときに

 

「すごく良いアプローチだ!手の届く位置まで間合いを詰めたのよかったぞ!」

 

と全体に伝わるようにすごく褒めることによって、手の届く位置まで間合いを詰める=良いアプローチ という指導者が求めるアプローチ距離の基準が示せることになる。

 

ここで、重要になるのが、具体的に褒めること。

「アプローチよかったぞ!」で終わってしまったら、基準は示せない。何が良かったのかを具体的に褒めることによって、基準が示せるということらしい。

 

②ジャッジする(現象の原因に対する働きかけ)

 

レーニング中は、多くの現象をしっかり見て、良いプレーか良くないプレーかをジャッジする必要がある。

その中で、良いプレーであれば、具体的に褒めることによって1つの基準が示せる。

良くないプレーの場合は、その原因に対してしっかり働きかけることを求められました。

例えば、パスミスした選手に対し、「パスしっかり出そう!」は現象に対する働きかけであり、パスミスの原因は何なのかを働きかけることが、重要になる。そのパスミスは、パススピードが原因か、受ける前の身体の向きか、相手を見れていないのか、ボールを見れていないのか、原因は様々ある。その原因を瞬時に整理するためには、選手のプレーをしっかり観察し、ジャッジしないといけないらしい。

 

③なにを、いつ、どのように働きかけるか

 

これは1つのトレーニングで、指導者が求めるカーファクターがいくつかあると思うが、それをいつ働きかけるかが重要になるということ。

僕もこれ怒られました!

 

例えば、ポゼッションのテーマのトレーニングでは、キーファクターが、

・サポートの位置

ファーストタッチ

・パスの質

であったとする。

 

レーニング中、これらをいつ働きかけるか。

選手それぞれのファーストタッチが上手くいっていないのに、サポート位置に対して働きかけてもあまり意味がない。

指導者がこのトレーニングで言いたいことを言うのではなく、目の前に起きている現象に対して、今、なにを働きかけるのが重要なのか。そして、それはシンクロで働きかけるのかフリーズで働きかけるのか。

逆にポゼッションが上手くいっていれば、守備に働きかけをしないといけない場面もあるということ。

そういうのも含めて、今起きているトレーニングの現象や空気をしっかり見て感じることが重要であるらしい。

 

④オーガナイズの意図

 

講習会ですごく感じたのが、「インストラクター、オーガナイズめっちゃこだわるやん。」って感じ。

ピッチのサイズとか2メートル違うだけでめっちゃ言われた。

 

でも、実践2メートル違うだけで起きる現象は変わってくる。

 

改めて、オーガナイズとは、トレーニングのルールや、ピッチのサイズなどのこと。

 

そして講習会でオーガナイズの意図求められて思ったのが、オーガナイズをしっかり整理した方がトレーニングにイメージしたトレーニングになったり、トレーニングにテンポが出るということ。

 

例えば、自分がトレーニングで伝えたいことがあるならば、その現象が出やすいオーガナイズを設定すること。

例えばDFスライドがテーマのトレーニングであれば、ピッチの横幅が狭いとスライドが簡単で伝えたい現象がでないかもしれない。でも明らかにスライドできないくらい広いも意味がない。

また、このようなピッチサイズも、トレーニングをやってみて、そのときの選手のリアクションや、起きている現象をみて、広くしたり、狭くしたりとオーガナイズを変更することは大事なことである。

 

また、ボールをどこに集めるのか、配給をどうするのかなども整理すると、イメージしてる現象を出せたり、トレーニングにテンポが出るらしい。

 

⑤積み上げ

これまで、トレーニングでどう働きかけるかなどを考えてきたが、大事なのが、伝えたことを選手としてもチームとしても吸収し、積み上げていくことである。

例えば、攻撃の練習で、ある程度自分がイメージしていることを伝えることができ、選手もそれを理解し、良いプレーをできているとする。

その後は、この攻撃の精度をどう積み上げるか。

簡単に言うと難易度を上げるということ。

例えば、守備に働きかけて、守備の強度が上がれば、攻撃の難易度もあがる。

他にはタッチ制限を加えたり、ピッチのサイズを変えたり、攻撃の数的優位から数的同数に変えたりといった、オーガナイズを変えることも1つの手段である。

 

大事なのは、上手くいってるからokではなく、さらに強度を高めるため、どうするかという引き出しを持っておくということ。

 

もちろん、そもそも数的優位で上手くいっていないのに、数的同数にしても意味がないので、そこも結局は起こっている現象をしっかり分析することが大事らしい。

 

 

 

以上長くなりましたが、講習会まとめです。

読んでくれた人、あざます。