サッカーとはなにか
「サッカーってなに?」って聞かれたら、なんて答えましょう...。
足で行うスポーツ?
世界で人気のある競技?
あまりそんなことを深く考えたことはなかったし、人それぞれの解釈があると思っていました。
「サッカーとは、1つのボール、2つのゴール、11人ずつの2つのチーム、制限されたスペース、2つのチームが相対してプレーする方向があり、ゲームを実行するためのルールを守ることによって成り立つゲーム」
オランダサッカー協会では、このように定められ、指導者ライセンスを取得する人は、必ずこれを最初に学ぶらしいです。
さすが、クライフの母国。 理論を大事にする感じが出てます。
私は、あまり読書は得意ではありませんが、月に2冊は読むようにしています。
サッカーやスポーツ関連の本と自己啓発やビジネス系の本。
今月は、オランダでサッカーの分析アナリストをしてる白井裕之さんのこの本。
「プレーモデル」 とか 「チームオーガニゼーション」とか難しいカタカナが並んでた。
もちろん、サッカー指導は理屈や理論だけではないと思うし、私も読みながら「?」って思うところはありました。
しかし、「サッカーを自分の中で定義づけをする」ということに関しては、私も大切にしていきたいと思っていました。(現状は、まだまだ定義があやふやなところが多いですが)
「サッカーってなに?」っていう問いに対しても、わかってるように見えて、自分の中で定義づけが出来てなかったり、言語化できていない。
これは、昔読んだ風間八宏さんの「技術解体新書」
にも同じようなことが書いてあった。
有名な話ですが、風間さんの「止める」という技術の定義は「完全にボールが静止していること」であり、少しでもボールが動いていれば、それは「運ぶ」ということになるらしい。
そして、「止める」と「運ぶ」の中間はすべてミスということになる。
何が言いたいかと言うと、自分の中で定義づけをしないと、指導があやふやになるということ。
もちろん、サッカーに正解などないのだけど、自分の中での基準を明確にするということ。
料理のレシピが書けないのに、美味しい料理は作れないのと一緒。
味付けや料理の仕方はそれぞれの料理人によって違うが、 その料理人ごとで、自分なりのレシピや基準があると思う。 むしろそれがないと、味がバラバラな料理になってしまう。
たまに、何も考えなくても、美味しい料理が作れるカリスマシェフみたいな指導者はいるが、自分はもちろんその領域ではないし、経験もまだまだです。
プレーの失敗だけを咎めるのではなく、何がいけなかったのか、なぜそれができなかったのか、できるためにはどうするばいいか。
もっと瞬時に分析し、良いアプローチができるように。
そのためには、一つ一つの技術や、シチュエーションを自分なりに定義づけをする。基準を明確にする。
自分の色を付け加えるのは、それがわかってからだと最近感じる。
自分はまだまだできていない。
修行と勉強がたりませんな...。