ボス
先日は、ボスの誕生日。
去年は台風被害があり、それどころではなかったので、今年はしっかり祝うことができました。
この写真、ちょっとオモロい。
今回は、ボスであるアツさんの紹介を。
僕の初めてのJリーグ観戦は西京極でした。
そして、Jリーグを見に行くといえば、決まって西京極に行ってサンガの試合を見ていました。
小学校低学年であったため、正直、ほとんどの選手をうる覚えではありますが、西京極の雰囲気は覚えています。
そこの、ピッチに立っていた人の元で、いま働かせてもらっていると考えると、なにか不思議な感じがします。
アツさんの元で働いて1年半。
まだ26年にしか生きていませんが、アツさんは今まで僕が出会ってきた人の中で、1番の異質な存在であり、その凄み多々感じることがあります。
特に指導の部分は、唯一無二であると感じる。
その存在感や発する言葉は強烈で、見ている人からすると、誤解される人もいるかもしれない。
存在だけで、トレーニングに緊張感が走る指導者は他にも何人もいると思うが、アツさんの指導の凄い所は、「現象に対する働きかけ」「観察力」「基準の明確さ」である。
この3つが、しっかり抑えられているから、ただ怒鳴るだけの指導ではなく、選手が納得し、トレーニングすることができる。
これらは、一見、指導者として、当たり前だと思われるが、それを実行することが非常に難しい。
とくに、サッカーは常に現象が変わる。攻守も進行方向も選手の立ち位置も目まぐるしく変わるなか、的確にプレーを見て、指導者がジャッジし、コーチングで働きかけるのが重要であり、一瞬、ジャッジやコーチングに躊躇したりすると、違う現象にプレーが移ってしまう。後から選手に伝えても、リアルタイムでのコーチングではないので、選手の記憶や身体には刻まれないのがよくある。
僕は、シンクロコーチングの働きかけが上手い指導者を凄く尊敬する。
ここで、コーチングの3つを簡単に説明。
・シンクロ→選手にプレーさせ続けながら、外から指導者が声をかけること。
・フリーズ→プレー中の選手たちを、一端止めてコーチングすること。
・ミーティング→選手たちを集めて、説明すること。
そして、アツさんは、基本的にシンクロで伝えていき、後から選手を集めて長々と説明することは、ほとんどしない。フリーズも短く、基本的に起きた現象に対して必ず、リアルタイムで働きかける。
そのためには、「観察力」が凄く重要であり、いろんなものを見えてるから、リアルタイムで適切に働きかけることができる。
アツさんは、高い観察力を持っており、ボールがある所はもちろん、ボールのない所もしっかり見えている。
そして、いつも驚かされるのが、ピッチ外の現象も見えていること。
あるとき、アツさんが指導している横で僕も一緒に居たとき
「Cコート(1番奥のピッチ)のお客さん、たぶん怪我したから、氷持ってってあげて」
と言われた。
他にも
「なんか宅配らしき人が来たから、対応してあげて」
など、指導中にも関わらず、ピッチ外や、他のピッチの現象にも、他の誰よりも早く気づくのである。
本当にこの人は、どこまで見えているのだろうと不思議に思うことが多々あり、その観察力がシンクロコーチングの質に繋がっているのだと感じる。
そして、すべてのコーチングに置いて、「評価するプレー」と「評価しないプレー」の基準が明確であるのが特徴で、曖昧な表現はしない。フリーズをかけても、基準が明確なので、端的に伝えることができ、選手たちにも理解しやすい。
B級の講習会では、僕も含め、ほとんど指導者がこの「基準の提示」や「現象に対する働きかけ」の部分でインストラクターに指摘を受けた。
これらを、しっかりやらなければいけないのが、指導者であるが、実行するのが本当に難しく、僕もまだまだだであると感じている。
なので、アツさんの指導の本質を見ずに、アツさんの指導スタイルだけを真似しようとすると、ただのうるさい人になってしまい、むしろ選手に対して、良い影響を与えることができなくなる。
僕もまだまだ真似したくても、できない。
それぐらい、僕は凄い指導であると思うし、何より信念や情熱、子供に対するエネルギーが凄まじいので、選手に響くものも大きいと感じている。
もちろん、指導面以外でもアツさんの凄みはいっぱいあり、まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、その紹介は、また後日、書きたいと思います。
そして、改めて誕生日おめでとうございます🎉